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原題 Dirt Is Good: The Advantage of Germs for Your Child's Developing Immune System
著者 Jack Gilbert, Rob Knight
分野 生物
出版社 St. Martin's Press
出版日 2017/6/6
ISBN 978-1250132604
本文 「うちの子が泥を食べたのですが、大丈夫でしょうか?」
「子どもが慢性の耳の感染症にかかっています。抗生物質を与えた方がいいでしょうか?」
「息子の喘息は微生物にさらされていないことが原因だと聞きました。本当でしょうか? もしそうなら今どうすればよいのでしょう?」

著者は、世界中の親から毎週のようにそんな質問を浴びせられる。こうした疑問をグーグルで検索すると、膨大な量の答えがヒットして圧倒されるだろう。インターネット上には、たいていの親が「ただの細菌」だと思っているもののメリットとリスクについて、さまざまな臆測や偽情報が飛び交っている。そんな「ただの細菌」を、科学者たちは「微生物叢(腸内フローラ)」と呼んでいる。腸内フローラとは、体内にある小さな微生物たちのすべての活動と、私たちの健康に大きな影響を与える周辺環境との組み合わせのことだ。本書では、腸内フローラの研究をリードする世界最高の2人の科学者と、『ニューヨーク・タイムズ』の敏腕サイエンスライターがタッグを組んで、親たちの疑問にインターネットでは決して得られない本物の答えを提供する。

質問内容は腸内フローラに関するものにとどまらない。著者は、妊娠、出産、育児、健康状態など、さまざまなテーマを取り上げながら、子どもと細菌・微生物の関わりとその重要性を解説する。質問内容は、例えば、

・母乳で育てることは大事なことですか?
・生後6か月までに抗生物質を与えられた赤ちゃんは肥満になりやすいって本当ですか?
・赤ちゃんの口に入れる前に食べ物を噛んであげたほうがいいですか?
・出産前後に気分が落ち込みます。細菌が何か関係しているのでしょうか?
・わが子が蛇に触りました。危険な細菌に感染する恐れはないでしょうか?

など。