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原題 Stop Caretaking the Borderline or Narcissist: How to End the Drama and Get On with Life
著者 Margalis Fjelstad
分野 心理学/精神医学
出版社 Rowman & Littlefield Publishers
出版日 2013/2/7
ISBN 978-1442220188
本文 境界線パーソナリティ障害(BPD)や自己愛性パーソナリティ障害(NPD)は重大な精神疾患で、罹患者の家族の絆や交友関係に大きく影を落とす。職場ではごく普通なのに、家族や親しい間柄にある人を前にすると、突然スイッチが切り替わり、感情的あるいは攻撃的な振る舞いを見せたり、理不尽な話を始めたり、あるいは偏執的または抑圧的な態度を示したりする。こうした症状は一過性のもので終わらず、むしろ心を許せる人、特にケアテイカーの前では、かえって継続的かつ頻繁に起こっていく。

最近、本当の自分がわからない、周囲の人間関係に何かまともではない要素を感じる、気持ちが塞いで人生を悲観するようになったなど、自分の気持ちに厭世的傾向が見られるようなら、身近なBPあるいはNPに対し、あなた自身がケアテイカーになっている可能性がある。本書では、BPやNPに対し、周囲の人物がいかにしてケアテイカーへと変貌していくか、またどうやってそこから抜け出すことができるのかを、わかりやすく解説する。

自分がケアテイカーかもしれないという不安があれば、巻末にある「ケアテイカーテスト」から始めると良い。あなた自身が健全で心地よい人間関係を望み、本来の自分の人生を取り戻し、幸せを得たいと願うなら、本書はその方向を指し示す良き道標になる。