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原題 The Importance of Being Funny: Why We Need More Jokes in Our Lives
著者 Al Gini
分野 自己啓発/心理学
出版社 Rowman & Littlefield
出版日 2017/7/25
ISBN 978-1442281769
本文 著者にとってのユーモアやジョークは、ただの「面白い言葉」ではない。それらは、私たちが現実世界で理解できないことと向き合うときに、勇気を与え、守ってくれるものなのだ。

大学で必修の哲学の授業を教える著者は、ジョークやユーモア満載の授業を行うことによって、学生に哲学的思考を教えるのに成功した。本書では、リンカーン大統領などの例を挙げ、ユーモアが歴史にどのように貢献してきたかを振り返り、ジョークの倫理的な側面(なぜ下品なギャグでも面白く感じるのか、人を傷つけるジョークは許されるのか、など)を掘り下げ、ジョークやユーモアが現実と向き合う盾にも剣にもなることを明らかにする。

実際に、面白い小噺満載の本書を読めば、楽しく「笑い」の持つ力について考えられるはずだ。本書を読み終わる頃には、自分の人生にジョークやユーモアを持ちこまずにはいられなくなるだろう。人間関係や人生に悩む人が読めば、きっと、人生を笑いとばして生きていく力が生まれる。