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原題 Artificial Unintelligence: How Computers Misunderstand the World
著者 Meredith Broussard
分野 テクノロジー/社会
出版社 The MIT Press
出版日 2018/4/27
ISBN 978-0262038003
本文 コンピューター技術はますます進歩し、今や私たちの生活に欠かせないものとなっている。でも、過信してはいけない。コンピューターは常に正しい答えを出してくれると思いこんではいけない。なぜか?

元ソフトウェア開発者の著者は、私たちがコンピューター技術を生活のあらゆる場面に取り入れたことで、不完全なシステムが量産されてしまったと主張する。私たちは雇用、運転、支払い、出会いまで、できることは何でもコンピューターに任せようとするようになった。コンピューターが本当に正しく仕事をしてくれているかを疑わずに、だ。

本書はそうした「テクノロジー信仰」への挑戦状だ。コンピューターの力で理想的な世界を作っても、社会の問題はなくならない。コンピューターでできること(すべきこと)には限界があるのだ。これを証明するために、著者は、自動運転を体験する、学生が良い成績をとれない理由をAIを使って調査する、機械学習の技術を利用してタイタニック号の生存者を予測させるなど、さまざまな方法で自らテクノロジーを体験し、疑問を投げかけていく。

テクノロジーの限界を知ることで、皆にとってより良い社会を作るためにはテクノロジーをどう使うべきなのかが見えてくるだろう。