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原題 The Gen Z Frequency - How brands tune in and build credibility
著者 Gregg L. Witt、Derek E. Baird
分野 ビジネス/マーケティング、ブランディング
出版社 Kogan Page
出版日 2018/9/28
ISBN 978-0749482480
本文 Z世代と呼ばれる1990年代半ばから2000年代初めに生まれた若年層は、生まれたときからインターネットがあり、スマートフォンを手に育ったデジタル・ネイティブである。現在、消費市場で存在感を持ち始めたZ世代は、今後、アメリカやヨーロッパで消費の中心となると予想されている。この若者世代を抜きにブランド力の維持は考えられない。彼らは、何を欲しがっているのだろうか。企業や組織が彼らの信頼を得るには何をしたら良いのだろうか。

Z世代は、従来の販売チャネルや、マス・メディアを通したブランド・メッセージには反応しない。Z世代向けには、これまでにないマーケティング戦略が必要である。ソーシャル・メディアなどのコミュニケーション・ツールや若者に受け入れられるコンテンツ作成、新たなブランド・メッセージなどマーケティング戦略の再構築が求められている。

本書は、Z世代をターゲットにしたマーケティング戦略構築のガイドブックである。若者文化やデジタル・メディアに詳しい2人の著者が、Z世代の本質を分析し、彼らの行動パターンや価値観を理解することから始まり、Z世代向けコンテンツの制作、メディアの選択、新しい技術の活用などを紹介する。さらに、若者ブランドの動向や成功事例、Z世代自身のコメントなどを交えて、実際に今何が起きていて、何が起ころうとしているかを解説する。企業ブランドの維持だけでなく、さまざまな組織や機関がZ世代にアピールしていくためには、彼らを理解し、彼らの波長に合わせることが必要なのだ。Z世代をターゲットとするブランドや組織のマーケティング戦略担当必読の書である。