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原題 The Smithsonian History of Space Exploration: From the Ancient World to the Extraterrestrial Future
著者 Roger D. Launius
分野 宇宙科学、天文学、航空工学
出版社 Smithsonian Books
出版日 2018/10/23
ISBN 978-1588346377
本文 スプートニク1号が1957年に打ち上げられて以来、今や6000以上の人工衛星が飛び、540人以上の宇宙飛行士が地球外へと飛び立った。その背景には、科学技術の発展のみならず、世界全体を巻き込んだ、様々な政治的、経済的、文化的出来事が複雑に絡み合っている。

この本はその歴史を説き明かしてくれる。著者はNASAの主任歴史学者も務めたロジャー・D・ラウニアスだ。19世紀から現代に至るまでの宇宙開発の歴史を具体的な事例に基づいて解説。科学技術上の画期的発明だけでなく、当時の鍵を握る重要人物や歴史的な出来事にも焦点を当て、包括的に説明する。

NASAやスミソニアンのアーカイブに保存されている図表、地図、衛星画像がふんだんに用いられ、統計データも含まれている。この鮮やかな絵や写真を見ていくだけでも人類が歩んできた宇宙開発の歴史に思いを馳せることができるほどだ。

サイエンスファンだけでなく歴史ファンにとっても、近現代の人類がどのように宇宙と向き合ってきたか、さらにこれから未来に向かってどんな可能性があるのか、非常に興味深い内容となっている。