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原題 Big Book of Big Sea Creatures (Big Books Series)
著者 Minna Lacey
分野 児童書(ノンフィクション/生物)
出版社 Usborne Publishing
出版日 2016/6/1
ISBN 978-1474921015
本文 海の大きな生物をメインに、それぞれの生物を表情豊かに描いたイラストで紹介する。子どもなら誰もが一度は憧れる海の中の世界。その不思議に満ちた大きな世界を哺乳類、軟体動物、甲殻類、鮫、大きな魚の五つのジャンルに分けて冒険する。まさに自分が海の中を冒険しているような気分にさせてくれる。児童向けでありながら、おとなも十分に楽しめる。

紹介されている内容は非常にわかりやすく、短い文でありながらも情報量はたっぷりある。それぞれの生物の大きさ、体の仕組み、寿命、住む場所、エサなど、その生物に合った内容を、子どもが想像しやすいように工夫して提供している。たとえば、十メートルと表現する際には象が二頭分と記してある。

いますぐ海に出かけたくなるような興奮を味わうこと間違いなしだ。日本の海には生息しない生物が数多く登場するため、本書を読んだあとは近くの水族館で確かめるのもいいだろう。しかし、小さな読者たちの中には、いずれ自らの目で大自然の中で生きる本物を見てみたい、と夢を膨らませる未来の冒険家もいるかもしれない。読み終わったあとは海のように、巨大な生物のように、大きな夢を抱く子どもが増えるはずだ。

色鮮やかで、細かいタッチが特徴的なイラストも本書の大きな魅力だ。未就学児の心を掴むのはもちろんのこと、小学生の理科の授業や夏休みの自由研究などにも活かせるような詳しい描き方は、読者の年齢層をよりいっそう広げてくれる。字が読めない未就学児も、このイラストに魅了されるだろう。字が読めるようになると、それまで以上の知的好奇心を育て、豊かな想像力を養うことができるはずだ。