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原題 Fit for Life Through Ayurveda
著者 Vaidya Suresh Chaturvedi
ページ数 86ページ
分野 健康・医学
出版社 Sterling Publishers Private Limited
出版日 2008/12/2
ISBN 978-8120739758
本文 インドに古くから伝わる医術で、「生命の科学」という意味のアーユルヴェーダは、インドでは現在も医療の第一選択として利用され、全世界でもその哲学や治療法が取り入れられている。

アーユルヴェーダには、肉体的および精神的な病気に関するさまざまな治療法がある。病気の予防・治療両面に対処するヘルスケアの中でももっとも古く、長い時間をかけて有効性が証明されたシステムで、世界保健機構(WHO)も正式に奨励している。「人の体質は、ドーシャと呼ばれる3つの生命エネルギー『カパ』、『ピッタ』、『ヴァータ』の組み合わせで構成されている」という考え方に基づき、食事療法・ヨガ座法・ヨガ呼吸法・ハーブ療法を通して健康管理する。

アーユルヴェーダでは、人の生涯を4つのパート、幼年期・小児期・青年期・老年期に分けて考えるが、60歳くらいから死ぬまでの老年期は、病気ではなくてもさまざまな心身の変化が見られるときである。本書は、まずアーユルヴェーダの基本的な考え方を説明し、それを基に老年期に起こりやすいさまざまな問題について取り上げ、アンチエイジングにつながる食生活や日常生活習慣、ヨガの実践などについて説明するが、これらは高齢者だけでなく、すべての年齢層の人に役立つ情報となるだろう。

アーユルヴェーダの権威によって無駄なくコンパクトに書かれた本書は、初めてアーユルヴェーダを知る人にも、健康法としてすでに取り入れている人にも、その基礎となる理論を知るよい機会になるだろう。