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原題 The Napkin, the Melon & the Monkey
著者 Barbara Burke
ページ数 138ページ
分野 ビジネス/自己啓発
出版社 Hay House
出版日 2010/1/15
ISBN 978-1401925734
本文 オリヴィアは新しく得た電力会社の顧客サービス担当の仕事をクビになりそうだった。怒っている顧客に対して冷静に対応するように訓練されたにもかかわらず、感情的になって怒鳴り返してしまったのだ。そこで、オリヴィアはコールセンターの優秀な先輩イザベルに助けを求めた。イザベルがくれるアドバイスはオリヴィアの心を静め、実用的な考え方を示してくれた。オリヴィアは人生を見つめなおし、どんなに怒っている顧客にも穏やかに接することができるようになる。そして、イザベルから授かった22の教訓(「なるほど!」リスト)はオリヴィアの生き方の骨格にまでなった。

企業のコールセンターで働くオリヴィアを主人公としたフィクションの形で、顧客サービスのあり方に関するヒントが彼女を成長させ、生き方の指針にまでなっていくというストーリーの本書は、普通の体裁のビジネス書や自己啓発書より取っつきやすく、わかりやすい。各章の中で、オリヴィアがイザベルのアドバイスによって気づいたことが、Aha!(なるほど!)いう形で紹介され、巻末に22の「なるほど!リスト」としてまとめられている。そのリストには、たとえば、「ただ座って、何もしないこと」、「自分に優しくすれば、他人にも優しくなれる」といったアドバイスが並ぶ。

タイトルのnapkin、melon、monkeyは、それぞれ重要な教えを象徴した言葉であることが本書を読み進めるとわかるようになっている。