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原題 The Encyclopedia of Punk
著者 Brian Cogan
分野 エンターテイメント/音楽
出版社 Sterling
出版日 2008/11/9
ISBN 978-1402759604
本文 30年以上もかけてさまざまな国へと広がった、衝撃的で大胆なスタイルを持ったパンクは死んでしまったのか? 大衆文化やメディアを研究し続ける著者は、先駆者はすでにいなくなったものの、パンクの倫理と音楽は変化を遂げながら今もなお生き続けていると信じている。たとえ原形をとどめていない姿であろうと、それがパンクの「自由さ」なのだ。

カラフルでポップなレイアウトで編集された百科事典調の本書からは、こうしたパンクの自由さを感じることができる。アルファベット順に個々のパンクバンドが特集され、そのメンバーや活動ヒストリーなどを紹介するだけではなく、パンクのサブジャンルやムーブメント、特色、用語、レーベル、服飾品なども取り上げることで、本書に独自性を与えている。

アイコン的なアルバムのカバー写真やライブコンサート画像、広告スチール、雑誌の表紙、チケットの半券、手作りのビラ、有名なレコーディング風景の写真などのハイクオリティな画像を散りばめながら、パンクの原点を呼び起こすインパクトのある内容。