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原題 Amglish, in Like, Ten Easy Lessons: A Celebration of the New World Lingo
著者 Arthur E. Rowse
分野 教育/言語学
出版社 Rowman & Littlefield Publishers
出版日 2011/10/16
ISBN 978-1442211674
本文 文法や統語法、つづり方の法則にとらわれることなく、英語が多言語と自由に混合している現状が示唆される中で、名も無き新しい言語は次々と生まれている。そのうちのひとつがアムグリッシュ、すなわちアメリカン・イングリッシュである。

アムグリッシュは、新しい単語やスラング、テクニカル用語、歌詞、黒人英語、ヒップホップ用語などが融合された砕けた英語だ。アメリカ人は、正式な英語のルールに縛られない状況や、辞書にはない言葉を使うときに、意識的あるいは無意識のうちにアムグリッシュを話している。教養の高い人でさえ、そうなのだ。

正式な英語は、依然としてビジネスや政治、メディアに広く浸透しているが、その派生種類は多く、言語はたった半世紀の間にも、まったく異なるものへ変化している。

本書では、現代社会の影響を受けて進化を続けるアムグリッシュが、グローバル言語をどのように支配し始めているかを描くとともに、ユーモアあふれる挿し絵を用いて、自由に進化を遂げる言語を客観的な立場で考察していく形式がおもしろい。また、特にメール言葉やインターネット言葉の積極的なグローバル化を考慮に入れながら、伝統的な英語の教え方や書き方、話し方に固執する批評家達に対し異議を唱えている。

巻末の10のレッスンで楽しくアムグリッシュを習得しながら、言語学的な進化を垣間見ることができる、新しい手法の言語考察を試みた1冊。