ブックレビュー ブックレビュー

原題 Lincoln: The Biography of a Writer
著者 Fred Kaplan
ページ数 416ページ
分野 歴史/伝記
出版社 Harper Collins
出版日 2008/11/1
ISBN 978-0060773342
本文 アメリカで20日(日本時間の本日早朝)に行われた、第44代アメリカ合衆国大統領就任式。抜群の演説のうまさと、その冷静沈着で洞察力に優れたリーダーとしての資質がアメリカ国民に認められ、ついに黒人として初めて大統領にまで上り詰めたバラク・オバマ。そのオバマが敬愛してやまないのが、第16代アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーンだ。オバマと彼のスピーチライターは、今回の就任演説でも、リンカーンの演説を大いに参考にしたと伝えられる。

そのエイブラハム・リンカーンは、優れた語り手であるとともに、卓越した文章の使い手でもあった。過去にピューリッツァー賞の候補になったこともある著者のFred Kaplanは、リンカーンの書き手としての素質をさまざまな角度から検証し、とてもユニークな伝記を完成させた。

つい最近、シカゴでのディナーパーティーを後にするオバマがこの本を小脇に抱えている姿が目撃され、話題になった一冊。