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原題 The Storm of Creativity (Simplicity: Design, Technology, Business, Life)
著者 Kyna Leski
分野 自己啓発
出版社 The MIT Press
出版日 2015/11/6
ISBN 978-0262029940
本文 芸術家でも、建築家、詩人、発明家、科学者でも、いまだ存在しない何かを見いだそうとする創造のプロセスには、「先入観を捨てる」から「再びとりかかる」まで、普遍的な特質があると著者はいう。そして、創造とは経験や見聞きしてきたことをつなぐ行為であり、中断も次の大きな成果につながったと語るスティーブ・ジョブズや、膨大な標本を集め、記録し、観察し、そのつながりを深く考えた結果、進化論という理論をうちたてたダーウィン、大陸移動説を提唱したウェーゲナーや、サグラダ・ファミリアをデザインしたガウディ等々、さまざまな分野の先駆者たちの実例をとりあげてそのプロセスを丁寧に説明する。

著者によれば、創造のプロセスは嵐のようなものだ。周囲の水分や風やエネルギーなどを集め、巻き込み、つなぎ、循環させ、反復しながら静かに形成され、何もないところから突然、我々の前に姿を現す。また、行きつ戻りつ、収束したり拡散したり、満ちたり引いたり、押し上げたり引き下げたり、暴れたり静まったりと、その動作はダイナミックでかつ持続的だ。

新しい何かを生み出すとき、創造的な人は何を考え、どのようなプロセスを経て、素晴らしい結果を残すのだろう? 本書を読めば、その答えがわかる。