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原題 The Mind's Own Physician: A Scientific Dialogue with the Dalai Lama on the Healing Power of Meditation
著者 Jon Kabat-Zinn, Richard Davidson
分野 仏教/スピリチュアル/セルフヘルプ/代替医療
出版社 New Harbinger Publications
出版日 2012/1/2
ISBN 978-1572249684
本文 西洋科学は主体の外側=客体を対象として発展してきたが、近年において主体の内側、つまり意識についても研究する必要性に迫られている。Mind and Life Institute社は、瞑想という形で人間の内側について深く探求するチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世と、数度の対話を重ねてきた。科学への関心も深いダライ・ラマは、対話会において専門家たちと相互に質問し、影響を与え合っている。より多くの人々とこの対話会のテーマを共有するため、2000年には初めての公開対話会をアメリカで開催し、大きな関心を集めた。本書は、2005年に再びアメリカで開催されたダライ・ラマとの公開対話会をまとめたものである。

テーマは「臨床医療における瞑想の可能性」。さまざまな分野の専門家たちがプレゼンテーションを行い、各セッションのまとめとしてダライ・ラマを交えた対話を行うという形式をとっている。パネリストとして、心理学・脳科学・精神医学・分子生物学・免疫学・仏教指導者・キリスト教シトー派の聖職者が集まった。あとがきでは、その後2011年まで同分野で行われたさらなる研究や進展を紹介している。