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出版翻訳の舞台裏Column

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オーディション/Job Shop入賞者の声

岡朋子(第596回オーディション作品入賞者)

第596回 オーディション 作品入賞

訳書名 『くらべてわかる! ほんとのおおきさ動物図鑑』
訳書出版社 株式会社エクスナレッジ


入賞者の声

 海外で働きたい、と思い始めたのは中学生の頃。きっかけは「ファッション通信」というTV番組で、ファッションジャーナリスト大内順子さんの存在を知ったことでした。でも、あんな華やかな世界に入れるわけがない。じゃあ翻訳はどうだろう。文字の少ない絵本の翻訳くらいはできるんじゃないか。――今思えばずいぶんと甘い考えですが、これが結果的には、今の仕事につながる選択となりました。
 英語よりライバルの少ない言語にしよう。そんな消極的な思いからフランス語を学べる高校に進学し、大学でもフランス語を専攻しました。卒業と同時に仏リゾート企業と契約して海外で働いた後、2000年に渡仏。パリのマーケティング&リサーチ会社で社内翻訳をすることになったのが、翻訳者としての第一歩に。現在はフリーランスで、主にファッション&ラグジュアリー分野のマーケティング翻訳を手がけています。はからずも、「ファッション通信」の世界に近づくことができたのです。
 「いつかは本の表紙に名前が載るようにがんばりなさい」という母の言葉に背中を押され、オーディションへの応募を始めたものの、どうしても「最後の1人」になれない。うれしい知らせが届いたのは、あきらめかけていた頃でした。ずいぶんと遠回りをしましたが、中学生の頃に漠然と思い描いていた「絵本の翻訳」に、ようやくたどりつくことができました。
 短い文章の単語ひとつひとつを、丁寧に拾いながら、同じニュアンスの日本語に置き換えていく作業は、時間はかかりますが楽しいものです。子どもたちが声に出して、テンポよく楽しめる文章になっていればうれしいなと思います。
 そして次はフランス語の絵本を訳せるよう、精進を続けたいと思います。

よしはらかれん(第602回オーディション作品入賞者)

第601回 オーディション 作品入賞

訳書名 『おならくん』
訳書出版社 株式会社アルファポリス


入賞者の声

 本を翻訳してみたい――ずっと実務翻訳に従事してきたので、すっかり忘れていましたが、そもそも翻訳の勉強を始めたのは、そんな気持ちからでした。
 出版翻訳についてあらためて考えるようになったのは、子育てをしながら。2人の娘は大の本好きで、お気に入りの本はボロボロになるまで読み返し、図書館に連れて行けば、何時間でも本の山に埋もれています。わたし自身、子どもの頃は『モモ』や『おちゃめなふたご』などの翻訳作品を、時間を忘れて読んだものです。娘たちを見ていると、あの頃の気持ちがよみがえってきて、次第に「わたしも子どもたちに夢中になって読んでもらえる本を翻訳したい」という思いがわいてきました。
 そんなわけで児童文芸翻訳の勉強を始め、しばらくした頃、この作品がオーディションで出題されました。しかも読んだことのある作品です。挑戦しないわけにはいきません。
 しかし実際にやってみると、絵本の翻訳は噂どおりなかなか手ごわいものでした。まず苦労したのは、対象年齢の子どもたちにわかる語彙だけを使って、リズムのある文章に訳出すること。同じ翻訳とはいえ、これまでの実務翻訳とはまるで別世界です。
 さらに難しかったのが、この絵本にちりばめられているジョークの訳し方。日本人にはピンとこないものも少なくありません。そこで、日本の子どもたちにも理解しやすい言葉に少し意訳してみたり、擬音語を使って原書の遊び心を表現してみたりと工夫しました。
 振り返ってみると、絵本の翻訳はパズルのピースをひとつずつはめていくような、楽しく奥深い作業でした。このような機会をくださった皆さま――特に、海外在住の翻訳者にも出版翻訳の世界に入る糸口を設けてくださったトランネットのシステム――に感謝の気持ちでいっぱいです。
 これからも、まだ翻訳されていない素敵な作品を、日本の子どもたちにたくさん届けられるよう精進していきたいです。

海野桂(第597回オーディション作品入賞者)

第597回 オーディション 作品入賞

訳書名 『世界で一番ラグジュアリーな犬インテリア』
訳書出版社 株式会社エクスナレッジ


入賞者の声

 翻訳の機会に恵まれたのは、華やかな写真が多く収められた本で、愛犬家のインテリアデザイナーたちの自宅を紹介する内容となっています。とはいっても、インテリアとともに語られているのは、家族として一緒に暮らす犬への、深い「愛」。オーディション応募時も、ラブレターを書くつもりで! とのぞみましたが、実際に翻訳にとりかかると、まさにラブレター! 溢れる愛を胸に抱きつつ、多いに頭を悩ませる日々となりました。
 掲載されているデザイナーは、その人柄も、住まいの雰囲気もさまざまです。ひとりひとりの個性を、なるべく訳文に反映させたいと思いながら取り組みました。インターネットのビデオシリーズで、原著者がデザイナー宅を訪問取材したものがある場合は、原書だけでは分からないその空間の様子を参考にし、取材中のやりとりからも人柄をうかがい知るよう努めました。また、原文には言葉遊びやジョークも多く、日本語でも楽しさを再現したいのですが、実に難しいことでした。インテリアやアクセサリーのブランド、アンティーク家具などに言及している部分では、調べものが尽きませんが、彩り豊かなデザインや、伝統を守ったていねいな手仕事にふれることができました。その美しさを何とか伝えられるようにという作業でもありました。
 翻訳期間中は記録的な猛暑で、納期まで、自身の体調や時間の管理にも懸命でした。季節が巡り、受けとったゲラに、訳文と原書の写真がきれいに配置されているのを目にしたとき、本当に出版されるのだと実感しました。
 初めての翻訳は、オーディションという門戸が開かれ、そして何よりコーディネーターの方から心強い支えをいただいたおかげで、可能となったことです。編集のかたをはじめ、出版にかかわる多くの方々にもご苦労があったことと思います。初めてづくしの今回の経験に感謝し、翻訳修行の厳しさを痛感しつつも、また次の一冊に向けて挑戦を続けていきます。

ドーラン優子(第570回オーディション作品入賞者)

第570回 オーディション 作品入賞

訳書名 『サイコパスの言葉』
訳書出版社 株式会社エクスナレッジ


入賞者の声

 今から20年以上も前のこと、新卒で入った会社を3年で辞めた。何か口実が必要な気がして、思いついたのは「本好きだから翻訳をやりたい」という安直な理由だった。しかし当時の英語力では、翻訳なんて夢のまた夢でしかなかった。
 早速英語の勉強を始めたものの、何を血迷ったか通学先は「耳で聞いて理解する」が売りの英会話スクール。あちこちで道草も食い、翻訳にたどりつくまで10年かかった。やっと出版翻訳の学校に通い始めて下訳の仕事なども頂き、そろそろ芽が出るか? という頃、出産のタイムリミットが迫っているのに気づいた。無事に娘が生まれ、夢の翻訳はまた後回しになった。
 産後は仕事と子育ての両立も厳しかったが、時間に融通のきく在宅ワークが見つかり退職。そして再びチャンスがやってきた。トランネットでは珍しい、犯罪ノンフィクション物のオーディションがあったのだ。忙しくても暇を見つけては読んでいた大好きなジャンルで、もちろん応募することにした。
 ところがこの原文、妙に間違いが多い。嫌な予感がして迷ったけれど、せっかくだからと応募したらなんと合格。そこから先はもう修行の境地だった。ファクトチェックに加え、原文のいろいろな意味でよろしくない部分をどう日本語にするか、苦悩した。訳書がようやく出版されたときも、終わってほっとしたのとレビューが怖いという気持ちしかなかった。
 そんな私を救ってくれたのは、ライトノベル作法研究所というサイトで見つけた「他人から評価を得ることを最大の目的にしない」というページだ。「小説を自由に書くことで、もう十分すぎるほど報酬を受け取っているはず」という言葉は出版翻訳にも当てはまる。私も自分の好きなように翻訳することで、もう報酬は得ている。そう思ったら心が楽になった。
 ああこれで気楽になったと思いきや、ありがたくもまた一筋縄ではいかない作品の依頼を頂いて、修行の境地は今日も続いている。

日向りょう(第153回Job Shop作品入賞者)

第153回 Job Shop 作品入賞

訳書名 『最強ドラマー列伝』
訳書出版社 株式会社ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス


入賞者の声

 この本の仕事をさせていただいたときは、訳を開始した後で想定外の量のファクトチェックが必要なことに気づきました。ペースを上げて「ファクトチェック+訳」の作業を進めていきましたが、全体の15~20%程度を訳し終えた時点で計算してみると、限界まで作業のペースを上げたとしても納期に間に合わせるのは難しく、間に合わせるためにはファクトチェックの精度を下げるしかないとわかりました。つまり明らかに事実に反する点を確認するに留め、後はクライアント様の判断にお任せするということです。
 ですが、事実関係について曖昧な点を残したまま訳を進めていくのは色々な意味で難しく、問題を大きくしてしまう可能性もあります。そこでトランネットのコーディネーターさんに相談させていただいたところ、事情を理解して下さり、納期の延長を掛け合って下さいました。そしてクライアントの編集者さんのご理解もいただき、納期が延長されることになりました。
 関係者の皆様のご理解があって、必要なファクトチェックを済ませて納得のいく形で訳稿を提出できたことを、訳者としてとてもありがたく思っています。

※ほかにも訳書がおありです。

明浦綾子(第590回オーディション作品入賞者)

第590回 オーディション 作品入賞

訳書名 『スティーブ・ジョブズ グラフィック伝記』
訳書出版社 株式会社実業之日本社


入賞者の声

 現在、サンノゼで子育て生活の真っ最中。元気爆発の4児を相手にドタバタな毎日を送る私には、一冊の訳書を手がけるなど無理だと思っていた。それでも時おり力試しのつもりでオーディションを受けたりして、書籍翻訳に興味を持ち続けていた。
 本企画の課題文に目を通すと、舞台の中心は隣町にあるアップル社だった。日頃から車で通るたびに、末娘があちこちにあるリンゴのロゴに指をさし、馴染みのある界隈だ。何かとIT色の強いシリコンバレーで暮らす中、内容的にとても興味をそそられる。採用の連絡を受けた際はとても驚いた。そこへまた、6歳の息子が飼い始めた2匹のカタツムリに、アンパンマンとスティーブという名前をつけていた。偶然とは言え、このお仕事に何かのご縁を感じて心を決めた。
 それからは、子供達が寝静まった後と週末にできる限り時間を取り、オフィスアワーに充てた。翻訳中は自分の力不足を痛感した。電子機器やIT用語の調べ物に手こずり、更に、原書の追加や変更が続いて巻き戻しながらの作業は大変だった。カレンダーを睨みながら焦りは募るばかり。子供達の行事は優先しなければならず、またスポーツ大会ではこういう時に限って勝ち進んでいく。突然にコンピュータが故障するハプニングも重なった。とにかく時間との戦いだったが、毎日あまりにも多くのことを学び、塾に通わせてもらうような充実感を覚えた。
 綺麗に装丁された訳書を受け取った時は感激した。トランネット担当者の方々から最後まできめ細かなサポートをして頂けたおかげだと思う。また、翻訳に集中できるように我が家のワンパク軍団をよく外へ連れ出してくれた夫や、手抜きがちの食事をモリモリ食べてくれた子供達にも感謝している。
 想像以上に時間とエネルギーを要した翻訳を終えると力が抜けてホッとした。子供達も「おじさんの本終わったんだ!」と喜んでくれた。この貴重な経験を活かして、また機会があれば挑戦してみたいと思う。

藤崎百合(第591回オーディション作品入賞者)

第591回 オーディション 作品入賞

訳書名 『すごく科学的 SF映画で最新科学がわかる本』
訳書出版社 株式会社草思社


入賞者の声

 思い返せば、英語はずっと私の天敵でした。暗記が苦手で、試験では英語に足を引っ張られ、英語の読解はまるで暗号解読のよう、30歳も過ぎて今後の人生は英語から逃げ切ったと思っていた頃、海外旅行すら未経験のままに、夫の転職でアメリカに住むことに。そして、現地でようやく、英語が暗記科目や苦手ツールではない、「生きた言葉」だという当たり前のことを実感したのです。もともと読書好きで、図書館に通って絵本から読むようになり、オーディオブックにはまり、ドラマや映画を夢中で見続け、4年ほど経って翻訳の仕事を少しずつするようになりました。帰国後は二足の草鞋で映像翻訳や実務翻訳を行い、今は翻訳業に専念しています。理系出身で英語との出会いが遅い私にとって、出版翻訳はまさに「夢の世界」ですが、思い切って入会したトランネットでリーディングなどのお仕事を頂くようにもなりました。
 訳書は、SF映画を題材に最先端の科学までわかりやすく説明する本です。概要に興味をひかれて原書を取り寄せ、気がつけば課題以外の部分も楽しく読了。よく練られた内容と軽妙な語り口に惚れこんで、「選ばれたい」という受け身の考えは「この本を自分で絶対に訳す」というギリギリするような思いへと変わり、訳者に決まったときには喜びと納得がないまぜになった気持ちでした。
 テーマが多岐にわたるうえ専門性の高い内容もさらっと説明されている本なので、それと釣り合う訳文を作るための勉強と調べ物に追われましたが、すべてが楽しかったです。作者たちの掛け合い漫才のような対話もあり、駄洒落の訳に頭を捻るのは、まさにご褒美でした。また、コーディネーターの方の徹底的な赤入れには感謝しかありません。完成した訳書だけでなく、赤の入った原稿もまた、今の自分の実力を表し、今後の方向を示す宝だと思っています。
 実は、この文章を書いている今も「これは!」と思うオーディションの結果を待っているところです。これからも、皆さんと一緒に挑戦を続けたいと思っています。

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