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原題 Leadership Wisdom: Learning From Africa and Asia Pacific A Companion to America and European Leadership Thinking
著者 Michael Jenkins
本文 これまでの60年間、リーダーシップ論は欧米型のアプローチで研究されてきた。しかしながら、現在の大きな組織(特に金融界の大企業)に見られる倫理観に疑問を呈し、リーダーシップに対して他のアプローチはないものかと模索している人たちも多い。そこで、本書では、既存のリーダーシップ論を補完する考え方として、最近目覚ましい発展が続くアフリカ、アジア各国に目を向ける。それらを欧米のリーダーシップのあり方と比較することで、新たなリーダーシップ論が見えてくるだろう。

全体を通して、事例や分析、さらには、アフリカ、アジア太平洋地域で活躍するリーダーたちのインタビュー内容がふんだんに紹介される。また、各章の終わりには、具体的な行動計画のチェックリストや役に立つ文献のリストも提示し、多様性のあるグローバルな組織のトップに立つリーダーたちに、新しいリーダーのあり方を提案する。

語学が堪能な著者はさまざまな国の組織に属し、世界各地のリーダーシップのあり方を直接体験してきた。そんな著者だからこそ得ることができた気づきが満載の書。