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第696回
出題日 | 2025/08/20 |
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締切日 | 2025/09/02 |
原題 | To Overthrow the World: The Rise and Fall and Rise of Communism |
原書言語 | 英語 |
訳書言語 | 日本語 |
原著者 | Sean McMeekin |
ジャンル | 人文科学・政治・法律・社会・時事 |
ジャンル詳細 | 政治・行政・法律・国際関係・軍事・国際団体 |
原書出版社 | Basic Books |
出版形態 | 紙書籍/電子書籍 |
募集内容 | 上訳1名 |
内容 | バード大学の教授で、歴史学者のSean McMeekinによる本書は、共産主義を理想として捉える現代の学生の誤解を正すべく、COVID-19のロックダウン下で執筆に着手したもので、階級のない社会をめざすという理想から、独裁政権の支配思想へと変貌を遂げた共産主義の進化を調査している。 McMeekinは、共産主義的統制が現代のさまざまな分野に影響を及ぼしている兆候として、気候変動・移民・人種・ジェンダーに関する意見統制を挙げ、これらは共産主義への共感が再び広がっている証拠だと論じる。しかし、彼が強調するのは、共産主義政権が選挙で合法的に権力を掌握した例が一度もないこと、そして、その制度が常に暴力と権力の強制に依存してきたことだ。 史実を通じて示されるのは、共産主義政権による大規模な弾圧と大量殺害の実態である。ソ連の「赤色テロ」による初期の粛清、Joseph Stalin期のウクライナでの集団飢饉、中国の大躍進政策での飢餓、Pol Pot政権による大量虐殺など、多くの非合理的な国家運営の事例が克明に述べられている。 さらに、共産主義の台頭と規模拡大には外部勢力の存在が不可欠であったともする。Vladimir Lenin時代のドイツ支援、Joseph Stalin期の西側資本の工業化促進、中国の毛沢東政権の背後にあるソ連・米英の軍事支援といった事例が、共産主義権力形成の外的要因として解説される。 共産主義の歴史を振り返り、その再興の脅威を警告する本書は、精緻な調査と迫力ある物語性により、思想の危険性を理解するうえで示唆に富んだ内容であると評価されている。 (※課題文翻訳の際、内容説明の中で使われている語や文を訳文に反映する必要はありません) |
分量 | 原書544ページ/日本語仕上がり約1,120枚(1枚=400字)を1名で翻訳。 |
翻訳時期 | 2025年9月中旬頃翻訳開始。2026年4月中旬頃翻訳終了予定。 |
訳者名表示 | あり |
支払形態 | 買切り(特別永久会員の方には、紙書籍の重版後、追加報酬をお支払いします)。翻訳料金は、【マイページ】内、オーディション課題詳細ページの「注意事項」欄に表示します。 |
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