オーディション概要
オーディション課題概要
出版社から翻訳依頼を受けた書籍の翻訳者を選出するために、出版翻訳オーディションを開催します。
翻訳出版を予定している原書の一部(1000words程度)を課題文として出題します。
会員専用の【マイページ】に掲載された課題文(メールでも同時配信)を翻訳し、同ページから訳文を登録すれば応募完了!
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第697回
| 出題日 | 2025/10/23 |
|---|---|
| 締切日 | 2025/11/04 |
| 原題 | Patriarchs: The Genetic History of our Fathers (Fäder : En genetisk historia från Afrika till Skandinavien) |
| 原書言語 | 英語 |
| 訳書言語 | 日本語 |
| 原著者 | Sverker Johansson |
| ジャンル | 医学・生命科学・精神医学・介護福祉 |
| ジャンル詳細 | 生命科学・脳・分子生物学・細胞工学・遺伝子・ゲノム・その他基礎医学関連科学 |
| 原書出版社 | Natur & Kultur |
| 出版形態 | 紙書籍/電子書籍 |
| 募集内容 | 上訳1名 |
| 内容 | ★原著はスウェーデン語ですが、今回の翻訳は英語版を原文とした重訳となります。原著のタイトルは、『Fäder : En genetisk historia från Afrika till Skandinavien』です。 本書は、現代ヨーロッパ人男性に多く見られるY染色体「I-M253」を中心に、人類の進化と文化の歩みを遺伝学的に読み解く試みである。Y染色体は父から息子へと受け継がれ、母から受け継ぐミトコンドリアDNAとは異なる「男性系統」の軌跡を示す。著者は、DNA解析技術の発展によって明らかになったこの「父系の物語」を、科学と歴史の両側面から丹念に描き出している。 Y染色体は性別を決定する遺伝子であり、組み換えがほとんど起こらないため、数万年単位でほぼ同じ形質を保持し続ける。進化の過程で生じる小さな突然変異が「ハプログループ」と呼ばれる系統を形づくり、「I-M253」もその一つである。興味深いのは、男性系がしばしば急激な枝分かれや淘汰を経て一部の系統だけが拡大する「ボトルネック現象」を示す点である。これは、歴史上ごく一部の男性(支配者や征服者など)が特に多くの子孫を残し、結果としてほかの男性系統が途絶えたことを意味する。 さらに本書は、文化や言語の拡がりが遺伝的な継承と必ずしも一致しないことを指摘する。たとえば、言語や習慣は母系・父系に関係なく変化しやすく、特定の言語や文化が遺伝子とは異なる経路で拡がることがあるのだ。著者は、ヨーロッパ農耕文化やインド・ヨーロッパ語族の拡大を例に、文化と遺伝の複雑な交錯を鮮やかに解き明かしている。 (※課題文翻訳の際、内容説明の中で使われている語や文を訳文に反映する必要はありません) |
| 分量 | 原書198 ページ/日本語仕上がり約300枚(1枚=400字)を1名で翻訳。 |
| 翻訳時期 | 2025年11月中旬〜下旬翻訳開始。2026年3月下旬翻訳終了予定。 |
| 訳者名表示 | あり |
| 支払形態 | 買切り(特別永久会員の方には、紙書籍の重版後、追加報酬をお支払いします)。翻訳料金は、【マイページ】内、オーディション課題詳細ページの「注意事項」欄に表示します。 |
From Adam to the I-man
Where does the Y chromosome I-M253 come from? It gained its own identity with the mutation M-253, but the chromosome as a whole did not appear out of nowhere. It has a long line of ancestors throughout human history all the way back to Adam, and even before Adam in not-so-human ancestors in a long evolutionary chain all the way back to tiny, shrew-like creatures that co-existed with dinosaurs.
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