ブックレビュー
| 原題 | Call of the Cats: What I Learned about Life and Love from a Feral Colony |
|---|---|
| 著者 | Andrew Bloomfield |
| 分野 | 動物／自然／精神世界 |
| 出版社 | New World Library |
| 出版日 | 2016/10/21 |
| ISBN | 978-1608683987 |
| 本文 | アンドリューは、南カリフォルニアの小さなバンガローに住み始めたときから、小屋の裏にある茂みの奥深くに野良猫の集団が住んでいることには何となく気づいていた。そして、ある出来事をきっかけに、アンドリューと猫たちとのドラマチックな関係が始まる。 名前をつけ、世話をし、エサを与え、住みかを整え、けがの手当てをし、去勢手術をする。獣医への支払いと、助けようとした猫に引っかかれて駆け込んだ救急病院の費用でクレジットカードの制限がいっぱいになる。 そこまでしても、猫たちは喉を鳴らして寄ってきたりはしない。彼らは捨て猫ではなく、人間になついていない野生動物だ。物音を聞くと逃げてしまうし、人間を寄せ付けようとはしない。この先もなつくことはない。感謝もされず、見返りもない。 それでもアンドリューは、何年にもわたり猫たちの生と死、対立と和解、仲間の猫と仲間外れにされた猫を見守り続けた。そして、猫たちを助けているつもりが、自分のほうこそが助けられていたことに気づく。 猫を通して1人の人間が無償の愛を見つけるまでの心の旅。 |
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