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原題 Superhuman
著者 Rowan Hooper
分野 生命科学
本文 世の中には知性、音楽、強さ、持久力など、さまざまな面で尊敬に値する才能を持つ人が存在する。本書では、そのような人のうち、ボディビルダーのような強さを持つ子ども、すべてを記憶する女性、何言語も話せる男性、100歳以上まで生きた長寿の人などを紹介していく。

このような才能は何の努力もなく身についたとは言えず、ある程度の努力をしたことは否定しないが、彼らに特別な能力が備わっていることに間違いはない。その性質を把握し、遺伝子操作技術を活用して能力を高める科学者も出てきている。

スーパーヒューマンは、現在の人類が称えるべき存在だ。我々人類の可能性を試すものであり、人類が今後行きつく先を示すものでもあり、検討すべきモラルを示唆するものでもあるからだ。スーパーヒューマンは、人間であることの意味を真に変える可能性を含んでおり、その意味で我々は大変重要な時代に生きていると言える。