ブックレビュー
  | 原題 | The Designer's Dictionary of Colour | 
|---|---|
| 著者 | Sean Adams | 
| 分野 | デザイン | 
| 出版社 | Abrams Books | 
| 出版日 | 2017/4/11 | 
| ISBN | 978-1419726392 | 
| 本文 | グラフィック界の第一線で活躍する著者による、デザイナー向けの色に関する解説書。扱う色は約30種類。 赤は火・情熱・怒りを、青は、水・冷静・権力を、黄色は太陽・幸せ・創造性を象徴するというように、まずは色のイメージや特徴を説明する。そして、それぞれの色がポスター、パンフレット、宣材写真など、具体的なプロダクトのなかでどう使われ、どのような効果を出しているかを示す。 例えば黒のセクションでは、「けばけばしい色を多く使いすぎると、全体が“甘く”なりすぎてしまう。黒には甘さを抑え、全体に重さを出す効果がある」という説明のあと、ヒッチコックの映画、『サイコ』の有名なシャワーシーンを例としてとりあげ、この映画が白黒であることで、かえって恐怖感が増していることを示す。具体的な例がすぐに提示されるため、説明がすんなりと理解できる仕組みになっている。  |