 ブックレビュー
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  | 原題 | Staying Safe Online | 
|---|---|
| 著者 | Louie Stowell | 
| 分野 | 児童書/コンピューター | 
| 出版社 | Usborne Publishing | 
| 出版日 | 2016/11/1 | 
| ISBN | 978-1409597810 | 
| 本文 | 本書では、子どもたちがインターネットを安全に使用するためのさまざまなヒントやツールを紹介する。 まず取り上げるのは著作権違反。「アイデアは誰のもの?」と題し、他人の著書や歌、映画などを勝手にインターネット上にアップしたり、無料でダウンロードしたりすることは違法であると、かみ砕いて説明する。また、「違法な動画をアップロードしたら親が罰金を払わされるかもしれない」など、実際に自分が被るかもしれない不利益を具体的に挙げているのもわかりやすい。さらに、著作権を侵害された側がどういう不利益を被るのかも解説することで、インターネット上では見えにくい相手のことも想像させ、多角的な見方ができるよう導いている。 上記以外にも「宿題でウィキペディアを丸写ししたらどうなる?」、「インターネット上での課金の怖さ」、「アダルト画像や映像に出くわしたらどうしたらいい?」、「リベンジポルノって?」、「インターネット上でのいじめ」など、実際に子どもたちが直面するであろう危険や脅威を次々に取り上げるが、それだけでなく、「YouTubeなどで自分を発信できる」、「何十億人もの脳を共有できる」など、インターネットの素晴らしさも随所に記載している。 そして最後に、インターネット上の問題に直面したときは「自分で処理しようとせず、周りに助けを求めよう」、「インターネットに時間を費やしすぎず、外に出て面と向かって人とコミュニケーションをとることが大切」と説いて締めくくられる。 インターネット社会にあって、子どもたちに伝えておきたいことが網羅された良書。 |