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原題 Thriving in the Gig Economy: How to Capitalize and Compete in the New World of Work
著者 Marion McGovern
分野 ビジネス・経済
出版社 Career Press
出版日 2017/7/24(予定)
ISBN 978-1632650955
本文 いまやアメリカでは、ギグ・エコノミーという言葉が聞かれない日はない。「ギグ・エコノミー」とは、インターネット経由の「日雇い」を指す。グーグルアラートを設定すれば、日に3~5通の記事が配信されるほど一般的になりつつあるが、大方のメディアは、人々がこの世界に身を投じるのは自ら望んだからではなく、レイオフやその他の雇用上の問題から、そうせざるを得なかったのではないかと指摘する。さらに、ギグ・エコノミーの成長が従来型の雇用の減少を招く悪循環に陥っていると批判している。

一方で、スキルの低い労働者たちは、Uber、Airbnbなどのプラットフォームに利用されているのではないかという漠然とした不安を感じている。これがギグ・エコノミーに対するイメージの悪化に繋がっているのも事実だ。

著者は、ギグ・エコノミーは雇用を阻害しておらず、逆に新たな職種や生産性を創出していると主張。スキルが高く、それ故に独立の道を選んだ優秀なプロフェッショナルたちも多く存在していることに人々の目が向いていないと反論する。

本書では、ギグ・エコノミーの労働者層、仕事に対する意欲、収入、バックグラウンド及び将来に対する不安といった現状を紹介し、デジタル・マーケットプレイスの構造、ビジネスモデル及びそのプラットフォームについて説明を加えたうえで、これらを効率よく活用する方法を提案する。さらに、オンライン上でのギグ・ワーカーのブランド構築法から、契約及び雇用問題に対する一般的対処法に至るまで、懇切丁寧に説き進める。

ギグ・エコノミーは計り知れない可能性を秘めている。本書は、この新たな分野で成功するための具体的な方法を明かす、優れた実践書である。