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原題 21 Rituals to Change Your Life: Daily Practices to Bring Greater Inner Peace and Happiness
著者 Theresa Cheung
分野 自己啓発/スピリチュアル
出版社 Watkins Publishing
出版日 2017/3/16
ISBN 978-1780289878
本文 題名や本文に頻繁に出てくる「リチュアル(儀式、典礼)」というキーワードには、なんとなく形式ばった堅苦しいイメージがあるかもしれないが、本書でいうリチュアルとは、それを行う人が、科学的根拠のある効果を認識し、目的意識を持ち、神聖な気持ちで繰り返す日々の行動のことである。著者は、目的もなく漫然と繰り返すだけの「習慣」と一線を画すためにこの言葉を使っているが、実際はスポーツ選手などが普段の自分を保つため、勝利を引き寄せるために日々実践している小さな約束事、ルーティーンとよく似た意味を持つ。

本書で紹介されている幸せになるためのルーティーンは、朝起きたらまず一番に伸びをする、1杯のコーヒーを味わって飲む、少しでも1人になる時間を持つ、1日1カ所だけ綺麗に掃除・整頓するなど、拍子抜けするほど些細なことばかりだ。そんなことで驚くような幸せや成功を手にできるのか? というくらい簡単なことばかりだが、著者は、それらのルーティーンひとつひとつについて科学的根拠や、ときにスピリチュアルな法則を示し、期待できる効果、実際にそれでうまくいった事例や、生活習慣に取り入れるのが難しい場合に役立つアドバイスなども添えている。

著者によれば、これらのルーティーンを実践すると、自然に自分を慈しむ方法を理解し、身に付けられ、結果的に自分を愛することや自分の気持ちを大切にすることに繋がるという。そして、それこそが成功を呼び寄せるために大切なのだ。