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原題 How Coca-Cola Took Over the World: And 100 More Amazing Stories About The World's Greatest Brands
著者 Giles Lury
分野 経営/マーケティング
出版社 LID Publishing
出版日 2017/6/6
ISBN 978-1911498254
本文 世界の企業やヒット商品の成功秘話を収集しているブランド戦略コンサルタントの著者。日本でも翻訳出版された前著『社長のための世界の朝礼ネタ集(The Prisoner and the Penguin)』と同様、本作でも、ブランド戦略に役立つ、驚き満載の成功秘話を惜しみなく披露する。

数多くある秘話から掲載するものを厳選する基準は5つ。①セレンディピティがあること、②単なるケーススタディではなく物語であること、③読者を惹きつけるような意外性があること、④教訓や学びを得られること、⑤さまざまな業界の企業を取り上げること。以上の基準で選んだ話が、テーマによってカテゴライズされているため、読者は知りたい話から読むことができる。

たとえば冒頭では、タイトルにもなっているコカ・コーラを取り上げ、米国で初めて月に行った宇宙飛行士の凱旋パレードの際、タイムズスクエアの電光掲示板に「コカ・コーラの故郷、地球にお帰りなさい」と表示したことで、この惑星で最も有名な飲料メーカーとなったと紹介する。

もちろん、すべて実話。ちなみに、本書のタイトルは、前著『The prisoner~』がベストセラーとなった韓国での訳題『なぜフォルクスワーゲンは壊れた車を宣伝するのか』から「盗んだ」そうだ。