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原題 Bird Journeys: Remarkable Avian Migration
著者 Phil Battley, Jesse Conklin
分野 生物/自然史
出版社 Ivy Press
本文 途中で休むことも食べることもせず、長い距離を移動する渡り鳥。移動距離は数千キロ、ときには数万キロにも及ぶという。その驚くべき生態には、誰しも疑問が湧いて当然だろう。わずか数百グラムという小さな体で一体どうやって1万キロもの距離を飛び続けることができるのか? なぜ、迷うことなく目的地へたどり着けるのか? そもそも、危険を冒してまでそのような長旅をする理由は何なのか?

本書は、渡りに関する基本的な知識から始まり、渡りの生理的メカニズム、移動パターンや周期、飛行の生理学や空気力学、さらには人為的要因や気候変動などが渡り鳥に与えている変化など、さまざまな観点から渡り鳥にアプローチしていく。衛星追跡による最新データも掲載されており、興味深い。

単なる概説に終わらない密度の濃い内容と、図鑑のような豊富なカラー図説、さらにヴィジュアルブックのような印象的な写真レイアウトが一体となっており、入門者から野鳥ファンまで、幅広い層を満足させてくれるだろう。