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原題 Don’t Stop Believin’
著者 Olivia Newton-John
分野 自伝
出版社 Viking Australia
出版日 2018
ISBN 978-0143788935
本文 70年代、80年代に一世を風靡した歌手であり映画スター、そして今ではアクティビストとして知られるオリビア・ニュートン・ジョンが今明かす自身の物語。ミュージカル映画『グリース』での輝かしい成功からガンとの闘いを通しての熱意あふれる啓蒙活動が自らの言葉で綴られる。

オリビアは50年以上にわたり最も成功したアーティストであり続けている。グラミー賞を4度も受賞し、アルバム売り上げ総数は1億枚。彼女をスターダムに押し上げた映画『グリース』や『ザナドゥー』での輝きは今も失われていない。

オリビア個人としての強さ、勇気、そしてその優雅さはファンのみならず皆に知られているところだが、ガンの罹病が彼女をさらに成長させ、世界中の人々にインスピレーションを与えるようになった。数え切れないチャリティーへの支援と熱意はついに彼女の故郷であるメルボルンに、Olivia Newton-John Cancer Wellness & Research Centre(オリビア・ニュートン・ジョンがん健康リサーチセンター)を設立するまでとなった。オリビアは喜び、希望、思いやり、そして世界を良い方向へと導くパワーを常に私たちに与えてくれているのだ。

そして今、彼女はメルボルンの少女時代から国際的なスーパースターへの道のりを、このとても個人的な著作の中で読者と共に歩もうとしている。ありのままで温かく、感動的。本自伝はオリビアが初めて自身の言葉で綴った彼女自身の物語だ。