ブックレビュー

出版社の皆様へ

出版社の皆様へ

ブックレビュー

出版社様お問合せ

English Websaite

JAPANESE WRITERS'HOUSE

JAPANESE WRITERS'HOUSE

出版翻訳の舞台裏Column

英辞郎 on the WEB Pro

原題 Koozi
著者 Anastasia Qarawani
分野 児童書、フィクション
出版社 AL SALWA(ヨルダン)
出版日 2018/4
ISBN 978-9957040970
本文 ある日、ネコのクーズィは突然いなくなってしまいました。
飼い主の男の子はクーズィがどこにいったかわかりません。
途方に暮れて悲しみます。

夜はクーズィがいてくれたから安心だったのに、またこわい夢を見るようになりました。
クーズィがいた場所を見るたびに、クーズィのことを思い出します。

ある日お隣の女の子サニーも、自分のネコがどこかに行ってしまい、もどってこなくて泣いていました。

「ネコはどこに行ったの」

お母さんは男の子を抱きしめてネコはどこに行ったのか教えてくれました。

「クーズィは毎晩あなたのことを見ているわ」

そしてサニーは秘密を教えてくれました。毎日いなくなった猫に手紙を書いているそうです。
ふたりは仲のいいお友達になりました。

――子どもたちは、愛するものを突然失ったとき、どうやって立ち直ることができるだろうか。

子どもはとても繊細で、いなくなったペットやおもちゃにも強く反応する。自分がやったことが原因で、あるいはやらなかったことが原因で、愛するものがいなくなってしまったかもしれないと、自分を責めることもある。
本書のお話の中で、子どもたちは自分の気持ちを正直話し、ネコたちがいなくなって、もどってこない現実を理解しようとする。そして、他の人に悲しい気持ちを話して、同じ経験をした人と気持ちを分かち合い、悲しみを克服する方法は人それぞれであることを学ぶ。

優しいタッチのイラストで、見た人をほのぼのとした気持ちにさせる絵本だ。

2018年Etisalat Prize for Arabic Children’s Literature, best production受賞。