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原題 RHS A Nation in Bloom: Celebrating the People, Plants & Places of the Royal Horticultural Society
著者 Matthew Biggs、Alan Titchmarsh、Jason Ingram
分野 ガーデニング/旅行
出版社 White Lion Publishing
出版日 2019/4/30
ISBN 978-0711239357
本文 ガーデニング好きの人々にとって、イギリスは憧れの国だ。街頭にはフラワーバスケットが飾られ、公園の花壇はいつも手入れが行き届いている。田舎には有名なガーデンが点在し、ガーデンを巡るイギリスの旅は女性を中心に人気がある。だが、このイギリスが誇る、世界最大の園芸慈善団体RHSの存在と活動はあまり知られていない。

1804年設立のRHS(英国王立園芸協会)は210年もの歴史を誇り(現在の総裁はエリザベス女王)、この間、ガーデニングの情報を発信し続けてきた。イギリスのガーデニング文化を語る上で欠かせない存在。それがRHSなのである。

本書はRHSの歴史と活動を紹介する。有名な「チェルシー・フラワーショー」や「ブリテン・イン・ブルーム」といったショーやイベントの開催、子供向けの園芸教室、植物園やガーデンの運営、書籍や雑誌での情報発信など、その活動は多岐にわたる。「イギリスを植物あふれる美しい国にする」ためにビジョンを持って運営され、イギリス国民から高い支持を受けているこの組織について、本書は生き生きと紹介している。

本書は、この組織の歴史を列挙した固い解説書ではない。一流の写真家によるガーデンや風景の写真が多数掲載され、本というよりも写真集に近い。美しい写真に目を奪われながら、イギリスのガーデニングの過去、現在、そして未来に向けたビジョンをたどる。ガーデニングやイギリス(特にイギリスの田園風景)が好きな読者にとっては、そんな夢のような「旅」が味わえる本なのだ。

イギリスの文化の一面をあらためて知ることができるとともに、「この景色をいつか見てみたい」「このガーデンに行ってみたい」と旅への憧れが刺激される美しい本である。