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原題 The Art of Optical Illusion
著者 Agata Toromanoff、Pierre Toromanoff
分野 美術/デザイン
出版社 Lannoo Publishers
出版日 2019/10
ISBN 978-9401461535
本文 絵が飛び出す、模様によって空間がゆがんで見える、見る角度で印象が変わる……。各シーンの現代アーティスト60人による、目の錯覚を利用した、錯視画、建築物、写真、だまし絵、トリックアートなど数々の不思議な作品を紹介する。

カテゴリーは絵画、グラフィックデザイン、建築、写真、ボディー・アート、ストリート・アートに分かれ、それぞれのアーティストが紹介される。ページを大胆に使って美しく大きい写真を豊富に掲載し、作品の魅力を余すところなく伝えている。日本の認知心理学者で、錯視研究の第一人者、立命館大学心理学部の北岡明佳教授についても言及があり、作品も紹介されている。

平面から立体が浮かびあがったり、静止しているはずの絵が動き出したり、建築物の構造が破綻して見えたり、道路が大きく陥没したりと、現実にはあり得ない状況を、脳は勝手に補正して認識してしまう。ここに収録されたいずれの作品も、面白い錯視の技法を十分に取り入れながら、芸術としての美しさが極限まで追求され、完成度が非常に高い。表現と技術の素晴らしさに感嘆するばかりだ。