ブックレビュー

出版社の皆様へ

出版社の皆様へ

ブックレビュー

出版社様お問合せ

English Websaite

JAPANESE WRITERS'HOUSE

JAPANESE WRITERS'HOUSE

出版翻訳の舞台裏Column

英辞郎 on the WEB Pro

原題 Het boek van het leven (The Book of Life)
著者 Floortje Zwigtman, Sassafras De Bruyn(イラスト)
分野 生物学/生命科学/教育/絵本/児童文学
出版社 Lannoo
出版日 2018/2/26
ISBN 978-9401452694
本文 お母さんにとって、赤ちゃんは素晴らしい贈り物。おとぎ話ではそう語られるが、現実世界では赤ちゃんを授かる前に、お母さんは大変な試練を乗り越えなければならない。まず、赤ちゃんのお父さんとなるべき人を探すのだ。理想的な人物が見つかったとしても、赤ちゃんを授かるまでには長い道のりが待っている。

4章に分かれている本書では、赤ちゃんがお母さんのお腹の中にやってきてからこの世に誕生するまでを、ユニークなイラストをふんだんに使用し、おとぎ話のような物語を交えながら丁寧に綴っている。

1章では人間や動物の性交や受精について、そして精子が長い旅の末に卵子に出会うまでが説明される。「赤ちゃんはキャベツから生まれる」、「弟や妹が欲しい子供はカエルを捕まえるといい」などという迷信がどうして一般に広まったのかも解説され、その上で実際にはどのようにして女性は妊娠するのかを丁寧に説く。不妊やその原因にまで踏み込んでいるところが特徴的だ。

2章のテーマは妊娠だ。赤ちゃんが子宮内で成長する様子が描かれる。人類が進化してきたように、赤ちゃんも子宮の中で徐々に人間らしく育っていく。お腹の張り方やお母さんの顔つきの変化で、赤ちゃんが男の子か女の子か予想するといった迷信は世界中に存在している。それぞれの国でどのような言い伝えがあるのかもイラストとともに説明される。

3章では、赤ちゃんの誕生が描かれる。陣痛がどのように始まり、どのくらいの時間をかけて赤ちゃんが誕生するのか、助産師とはどのような人物なのかも仔細に渡って描写される。

4章は子育てについて書かれている。母乳とミルク、それぞれのメリット・デメリットや生まれたての赤ちゃんができること・できないこと、命名、各国の子守唄まで取り上げられている。

斬新な視点で妊娠・出産について語る本作は、子供が持つあらゆる疑問に答え、人体の不思議を丁寧に解説している。この本を通して、赤ちゃんや生命に興味を持つことができるだろう。

※原書はオランダ語(英訳あり)