ブックレビュー ブックレビュー

原題 Belt and Road: A Chinese World Order
著者 Bruno Macaes
分野 地政学/国際経済
出版社 C Hurst & Co Publishers Ltd
出版日 2018/12/6
ISBN 978-1787380028
本文 中国の「一帯一路」構想は、陸路「シルクロード経済ベルト」と海路「21世紀海上シルクロード」にある国々で連携し、インフラ整備や貿易、経済活動を促進していこうという野心的な政策だ。この構想は、中国が超大国として世界経済を再編し、北京を資本主義とグローバル化の中心に位置付けるという中国の野望の新たな局面を象徴するもので、グローバル社会のインフラ、農業、デジタル経済、観光、政治、そして文化など、多岐にわたる分野に影響を及ぼしうる。

本書では、米国シンクタンクのシニアフェローや英国コンサルティング会社のアドバイザーを務める著者が、「一帯一路」構想の概略から、世界経済や地政学との関係、現状の懸念点や今後噴出するであろう問題を丁寧に解説する。