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原題 Amazing Story of the Man Who Cycled from India to Europe for Love
著者 Per J Andersson
分野 自伝/旅行
出版社 Oneworld Publications(アメリカ版)
出版日 2017/2/2
ISBN 978-1786070333
本文 これはインド人男性PKの人生を描いたノンフィクションである。PKが愛と勇気によって、貧困、カーストによる偏見と逆境を乗り越え、1万1200キロに及ぶ冒険の旅の末に、愛する女性と結ばれるという実話である。

PKは、インド東部のジャングルの近くにある小さな村で、カースト制度の最下位である「不可触民」の子として生まれた。家族は郵便局長の父、母、祖父母、二人の兄だった。社会的身分制度のカースト制が残るインドで、不可触民は神聖なものを汚す存在であると考えられていた。PKは幼少期から様々な困難に見舞われる。学校では教室の外に座らされ、同級生は彼に触られることを嫌がった。村の寺に行けば、石を投げられた。そんななか、PKは村の占星術師に、将来、遠い国から来た女性と結婚するだろうと告げられる。

1975年、アートを学んでいた学生のPKは、スウェーデン人女性の旅行者ロッタと出会う。ニューデリーの通りで肖像画を描いているPKに、ロッタは自分の肖像画を描いてほしいと頼む。それが運命の恋の始まりだった。

スウェーデンに帰国したロッタに会うため、PKはインドから北欧まで、なんと自転車で旅をすることを決意し、旅に出た。
1979年、その後、スウェーデンでめでたくロッタと結婚したPKは、二人の子どもに恵まれ、幸せな家庭を築いている。PKはスウェーデン政府の芸術・文化顧問を務めている。

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