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原題 WE: ROBOT
著者 David Hambling
ページ数 224
分野 ロボット工学/機械/工業
出版社 Aurum Press
出版日 2018/06/07
ISBN 978-1781317464
本文 本書は、SFの世界でしか存在していなかったロボットたちが、現在どれほど身近な存在になりつつあるか示している。産業用、家庭用、戦争用、将来の4つに分類した機能や形の様々な50のロボットたちを紹介している。それぞれ、活躍の場面、能力、開発経緯、どの程度の自立性をもって状況判断し複雑な作業ができるか、未来の予想等の記述がある。サイズ、重量、製造年、素材、プロセッサーの種類(市販、専用、非公開)、電源の種類のデータが記述されている。全体像が映る大きな写真とパステルカラーのイラストで大まかな構造を説明しており、眺めるだけでも楽しい構成となっている。

産業用ロボット:工場や農業の場で働くロボットたち。特定の技が最大限に発揮できる姿形をしており、人型のロボットは少ない。
家庭用ロボット:市販され一般家庭で活躍する掃除ROOMBA 966、身近に活躍し始めたドローン、医療で活躍するロボット等を人間の日常生活を豊かにするロボットを紹介。人間の心情に寄り添う機能を持つロボットはヒトに近い形をしている。

戦争用ロボット:危険を伴う戦場で人間の代わりに活躍するロボットたち。
これからのロボット:柔らかな体を持つタコ型ロボットや人間のそっくりのヒューマノイドなど、さらに進んだ技術や能力を持つロボットたち。

ロボットは力持ちで働き者だ。人間が退屈で辛いと思うような作業も文句を言わずにずっと続けてくれる。ビルの窓やパイプ、戦場、宇宙空間のような人間が作業するのは難しい場所でも苦もなく作業できる。同時にイチゴや卵を持つような繊細な機能を持つようになってきた。ロボットたちの活躍する場所はもっと増えていくだろう。

しかし、日常でさらに広く利用されるのは、技術的に可能であっても、諸事情により困難であるときもある。人間の運転手のいない車や飛行機などは、法改正のほうが技術的進歩よりも時間がかかることもある。また、介護や外科手術では、それを受ける側の人間の不安感などから、完全にロボットがサービスを行うのは難しい。仮に、ロボットがテロリストなどを自律的に見つけだし殺害することが技術的に可能だとしても、引き金を引くのは数千マイル離れた人間なのだ。