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原題 Beyond Coffee
著者 James Beshara
ページ数 146
分野 健康法・家庭医学、精神医学
出版社 Monocle Publishing
出版日 2019/11/04
ISBN 978-1544505459
本文 世界の80%の人が毎日カフェインを摂取して、目を覚まし、毎日の仕事に活力を与えている。しかし、自然が与えてくれるエネルギー源はコーヒーや紅茶だけではない。世界各地で入手できる様々な食材の中に、エネルギーや集中力、創造性・ストレスの軽減・睡眠の改善を向上させるものはないのだろうか? またそれは、心身への負担が軽く、科学的に安全だと証明されたているのだろうか?
かつて、従業員70人の会社を経営していたJames Besharaにとって、コーヒーはエネルギー源だった。しかし、26歳の頃、心臓の病気で「心房細動」という不整脈を患っていることがわかる。主治医から1日に80mg以上のカフェインを摂取を禁じられ、コーヒーの代わりに緑茶(特に抹茶)がいいと聞く。健康のため、コーヒーに代わるものを求めて、アダプトゲン、抗炎症剤、ハーブ、キノコ類、そして脳に焦点を当てたサプリメント(ヌートロピックとも呼ばれる)など様々な化合物を試してみる。その結果、カフェインの摂取量は以前の数分の一になり、世界中の様々な化合物に関する知識が得られた。さらに、かつてコーヒーがもたらした以上のエネルギーと高い生産性を得ることができたという。
著者は試行錯誤し、科学的な精査と文書によって裏付けされた、持続可能な化合物にたどり着く。「Beyond Coffee」は、240以上の科学的研究をもとにまとめられた、食事療法やサプリメントを摂取する補完代替医療の疑問に答えるシンプルなガイドブックだ。