原題 | Don't Give In! (You're Not Just Getting Old) |
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著者 | Kathy Bauernfeind (Author) |
ページ数 | 156 |
分野 | 健康法、セルフヘルプ、自己啓発 |
出版社 | Koehler Books |
出版日 | 2025/06/17 |
ISBN | 979-8888247518 |
本文 | 著者は、若いころから食べる量は人一倍、タバコもお酒も仕事も、何でも度を越してしまう傾向があった。痩せようと運動に励めばやり過ぎて、それが原因で5度も肩の手術にする羽目になった。今から10年ほど前、55歳になったとき、身体の痛み、みじめな思いは避けられないものなのか、と疑問を感じ、もっと人生を丁寧に生きたいと思うようになる。食べ過ぎ、やり過ぎとはセルフ・ネグレクト、自己虐待だったと気づき、健康を取り戻すため、勇気を出して50代になってから立て直しを図る。本書はその約10年間の変化の旅路をユーモラスかつ率直につづった一冊だ。 自分の体を愛し、自然なペースを大切にすることに気づいていく様子は、単なる健康本に終わらない。肩の脱臼癖や過食、働き過ぎなどの事情を抱える著者でさえも不健康な状態から回復できると知れば、自分にはまだ見込みがあるかもしれない、と多くの読者に勇気を与える。さらに、著者が40年ぶりに走ったり、スケートをしようとするエピソードなど、ちょっぴり自虐的でもある語り口は親しみを感じさせ、読者も励まされる。 挙げられていく運動テクニックや食事療法は、水を飲む、お菓子を1日だけ我慢してみる、とにかく外に出る、歩く、1分だけ走るなど、小さなことの積み重ねで気楽に実践できそうなものばかりだ。 まるで、友人のおしゃべり、打ち明け話を聞いているようで、ついつい先が知りたくなり、思わずページをめくる手が止まらない。運動にそれほど自信がなく、老いや人生を見据えるミドルエイジ女性の共感を呼ぶだろう。 |