ブックレビュー
| 原題 | The Best Advice I Ever Got: Lessons from Extraordinary Lives |
|---|---|
| 著者 | Katie Couric |
| 分野 | 自己啓発／ビジネス |
| 出版社 | Random House |
| 出版日 | 2011/4/12 |
| ISBN | 978-0812992779 |
| 本文 | マルコム・グラッドウェルのティッピング・ポイントは何だったのか。いまのメリル・ストリープを作り上げた台本にない出来事とは？ イタリア料理の鉄人マリオ・バタリにとって成功のレシピとは？ 本書では、政治、経済、スポーツ、芸術などの各界のリーダー、第一人者たち100人以上が、いかにチャンスをつかみ、己の情熱にしたがい、ときに批判に立ち向かいながら、自分より大きいものに打ち込んできたか、それぞれの経験から得た独自の見識を披露している。 たとえば、人気経済コンサルタントのスージー・オーマンは「易きに流されず正しいと思うことをするべき」と語り、映画監督のスティーブン・スピルバーグは「自分が話すより人の話を聞くほうが大切」と説く。著者自身もはしがきと各章の冒頭にエッセイを寄稿しており、ABCのデスク・アシスタント時代からCBSのイブニングニュースで初の女性アンカーをつとめるにいたるまで、よきアドヴァイスや失敗の数々がいかに自分を導いてくれたか、若くして夫をガンで亡くしたとき、トマス・ジェファーソンの言葉がいかに支えになったか、すでに地位を確立し、居心地のよかったNBCを離れてCBSで新たなキャリアをはじめるよう背中を押したものは何かなどを振り返っている。 読んで楽しく、力が湧き、心動かされる本書は、自分の将来について考えたり、思い切った選択を前に迷ったりしているすべての人におすすめだ。また、今日成功し、輝いている人々が、人生の中でどのように正しい判断を下し、ときに過ちを犯しながらも、いかにして頂点に立ったのかを率直に語った本書は、読み物としても興味深い内容となっている。 |
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