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原題 Startup Cities
著者 Zafar Anjum
分野 ビジネス
出版社 Jacaranda Press
本文 IT革命以降、新しいテクノロジーが次々と世に送り出された。アップル、マイクロソフト、グーグル、スカイプ、フェイスブック、これらはすべてシリコンバレーで生まれ、世界を劇的に変化させている。

今日イノベーションを促進させられる国や地域のみが、明日のリーダーとなれる。そこでは経済は発展を遂げ、世界中から優秀な頭脳が集まってくる。初期段階のネット企業が成功する要因を、141の国や地域について調べたスタートアップ・ゲノム・プロジェクトによると、2012年のトップ・スタートアップシティは、シリコンバレー及びテルアビブとなっている。シンガポールやバンガロールはこれより下位にランクされた。

著者は、同プロジェクトで取り上げられた中から、シリコンバレー、テルアビブ、ニューヨーク、ロンドン、シンガポールなど20都市を選び、イノベーター、投資家、ベンチャーキャピタリスト、政治家らへのインタビューや、各都市の調査をすることで、将来のスタートアップシティのマップを作成した。各都市が抱える問題や、潜在能力にもスポットライトを当て、スタートアップの成功事例も取り上げる。

次のスタートアップシティはどこか、その理由は何か、さらにイノベーションは世界の様相をどう変化させ、そこで最も利益をあげるのは誰かが明らかにされる。