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原題 Kurt Cobain: Quando ero un alieno
著者 Danilo Deninotti(原作)、Toni Bruno(作画)
分野 人文/伝記
出版社 Edizioni BD
出版日 2013/11/14
ISBN 978-8866347705
本文 1994年に27歳で自殺したアメリカの伝説のミュージシャン、カート・コバーン。ニルヴァーナでボーカルとリードギターを担当した彼の人生を、イタリア人がマンガにした。

本書はニルヴァーナのレコーディング・シーンから始まり、カート・コバーンが自分の人生を回想していくつくりになっている。

少年のころ、周りとのコミュニケーションが上手く取れず、音楽に関心を向けるようになったカート・コバーンは、次第に自分のことを宇宙人だと思い込むようになる。思春期を迎えたカートは、ギターを始める一方で、仲間の宇宙人と交流する自分を幻想する。やがてバンド活動を始め、徐々に人気を博すようになるが、カートの心にはどこか満たされない思いが鬱積していった……。

人気ミュージシャンの人生というストーリーだけでなく、日本のマンガとはタッチが異なるものの、日本人にもなじむ絵も魅力的。