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原題 Risk: A Study of its Origins, History and Politics
著者 Matthias Beck, Beth Kewell
分野 政治・経済
出版社 World Scientific Publishing Company
出版日 2013/12/27
ISBN 978-9814383202
本文 「リスク」が政治、経済、社会に与える影響は多大である。そのため、リスク管理およびリスク分析に関しては多くの学術研究が行われてきた。しかし、リスク管理における文化的、知的傾向を歴史的に解説した研究書はほとんど存在しない。本書では、この分野の第一人者である著者が、リスク管理に関する研究を年代別に解説する。

ルネサンス期から現在までの蓋然性および不確実性理論の発達の歴史を概観するところから始まり、各年代のリスク管理を解説、リスクにおける「力の不平等」に関する検証までを行う。

読者はリスク管理の歴史を理解すると同時に、現代社会において実際にリスク管理を行う方法と、その理論を吸収できる。