原題 | Fire and Light: How the Enlightenment Transformed Our World |
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著者 | James MacGregor Burns |
分野 | 歴史/欧州/哲学 |
出版社 | Thomas Dunne Books |
出版日 | 2013/10/29 |
ISBN | 978-1250024893 |
本文 | 新たな思想の炎がヨーロッパと新世界を駆け巡った18、9世紀の200年。人々の考え方に変化を与え、政府を倒し、全く新しい政治のあり方が誕生したこの時代を、歴史学者のジェームズ・マグレガー・バーンズがさまざまな視点から解体していく。 本書では、全く新しいタイプの思想と行動をもたらしたリーダーたちに光が当てられている。人間の可能性に新しい意味を見出し、ただひたすら変化を追い続け、これまでとは違う新しい世界を創り出そうと行動を起こした人たちだ。たとえば、アメリカ合衆国建国の父、ベンジャミン・フランクリン、ジョン・アダムズ、トマス・ジェファーソン、ジェームズ・マジソン。自由と平等に対して扇動的なヨーロッパの考え方に出会った彼らは、思想活動家として、アメリカ合衆国の枠組みを作り上げた。これはある意味、啓蒙思想の壮大かつ持続的な実験といっていいだろう。 本書は、啓蒙思想の概念の説明に始まり、英国、米国、フランスの各国におけるその思想のあり方を同時並行で探究、考察していく。バーンズはさらに、現代社会のあり方にも思いを馳せる。18世紀、19世紀の啓蒙思想家たちが取り組んだ課題は、たとえば、アラブの春の混乱や旧ソビエト連邦の騒乱など、現代社会が抱える問題と共通しているのではないか――バーンズはそう問いかける。 国家とは何なのか、国民は政府に何を期待すべきなのか、効果的で責任あるリーダーシップはどうすれば形成されるのか。さらには、幸せとは何なのか、国民が幸せであるために、国家には何ができるのか。 閉塞感漂う現代に生きる我々が抱える問題の解を、歴史から紐解いていくバーンズの遺作。 |