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原題 2013: The End of Days or a New Beginning: Envisioning the World after the Events of 2012
著者 Marie D. Jones
ページ数 286ページ
分野 2012年問題/マヤの長期暦
出版社 New Page Books
出版日 2008/7/1
ISBN 978-1601630070
本文 5125年周期のマヤ暦は2012年12月21日に終わると言われており、その日が終わりの始まりと信じる人は、その到来を恐れている。また、意識の飛躍的進歩のきっかけ、本当のニューエイジの夜明けとなると大いに期待して待ち望んでいる人や、2000年問題のときのように、何か起こるのではないかと考えている人もいる。

本書では、時間の加速に関わるマヤの教えと意識レベルでの世界的覚醒をはじめ、2012年について語られているよく知られた神話、予言、予測すべてを分析する。さらに、あまり知られていない予測や予言、また、私たちが直面することになる科学、現実に基づいた困難について深く掘り下げる。

探求するのは、たとえば以下のような問いだ。

・破壊的な黒点周期、火山の超巨大噴火、巨大嵐、大量絶滅、小惑星の脅威など宇宙や地上で起きている混乱が私たちの生活を破壊してしまうのか?

・技術の偉大な進歩は人工人間、意志を持つコンピュータを作り出し、あらゆる病、死そのものさえもなくすことができるのか?

地球温暖化の鐘が鳴る中、激減する資源をめぐって新しい戦争が起こり、経済、地政学的な勢力は西側諸国から「新ユーラシア」へと変化していくのか?

人間の意識の進化革命となるのか、あるいはハルマゲドンにつながる最後のカウントダウンなのか?

多くの人が恐れている黙示録になるのか、あるいは世界の再生、人類の変化になるのか?

本書は、2012年をめぐる謎は古代暦だけではなく、限りなく広い範囲におよんでいることを証明している。