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原題 Adaptive Capacity: How Organizations Can Thrive in a Changing World
著者 Juan Carlos Eichholz
分野 ビジネス/経営管理
出版社 Lid Publishing
出版日 2014/9/16
ISBN 978-0985286484
本文 チャールズ・ダーウィンが、この世界で生き残るのはもっとも強いものではなく、もっとも変化に適応できたものだと述べたといわれているように、本書のテーマ「適応する力」は新しい話ではない。

しかし、生物が環境に自然に適応していくプロセスと、企業などの組織レベルでさまざまな環境に適応していく過程は異なる。組織が変化に対応するのは、人間心理や社会的要素も絡む至難の業だ。いかに経営者や指導者が優秀であっても、人の心や過去のやり方を変えるのは容易ではない。

環境変化のスピードも加速している。情報テクノロジーをはじめ、技術の進化は日々すさまじい。過去を参考に将来を予測し、計画どおりに賢く事業を進めていればよい時代は終わった。その方法はもはやリスクですらある。今重要なのは、変化を予測し、適応することである。

本書は単なる概念の説明にとどまらず、マイクロソフト、スリーエム、米海兵隊などの事例や、グラフ・図説を取り入れ、実践レベルにまで落とし込んで「適応する力(変わる力)」を解説する。第1部では、そもそも「適応する力」とはなにかをゼロから説明・定義し、第2部では組織を人体になぞらえ(精神、頭脳、骨格、血液、心臓)、実践方法を説明する構成となっている。