ブックレビュー
| 原題 | Paul McCartney: The Biography |
|---|---|
| 著者 | Philip Norman |
| 分野 | 伝記/音楽 |
| 出版社 | W & N |
| 出版日 | 2016/5/5 |
| ISBN | 978-0297870753 |
| 本文 | ビートルズ関連の著作がいくつも邦訳されているフィリップ・ノーマンが、21歳までに一時代を築き上げたポール・マッカートニーの、ビートルズの一員としての始まりから解散、そして解散後の軌跡を追う。 母親の死が原因で荒れた子供時代、父親の影響で音楽へとのめり込む様子、創作活動をめぐるジョン・レノンとの確執、ビートルズの解散によるトラウマだけでなく、アフリカで殺されそうになったり、東京で9日間留置されたことも記されている。 また、最初の妻リンダとの秘話や彼女の死、再びトップスターの座につくためのウィングスでの奮闘なども描かれる。一番読み応えがあるのは、恐らく、音楽で繋がっているジョンとポールの関係性をあぶりだしている部分だろう。 すたれることのないポールの物語が、ここにある。 |