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原題 Gig Mindset
著者 Paul Estes
ページ数 310
分野 企業・経営、インターネット・ビジネス、ビジネス自己啓発
出版社 Lioncrest Publishing
出版日 2020/01/14
ISBN 9781544506326
本文 ギグ・エコノミーは、ビジネス界に革命的変化をもたらし、さらには人々の生活様式を根底から変革していく。
この潮流に積極的に適応する考え方がギグ・マインドセットだ。著者は大企業をいきなりクビになった。この災いを福に転じたのがギグ・マインドセットだ。
ギグ・エコノミーを効果的に活用して仕事を進めれば、効率は飛躍的に改善し、仕事の成果も格段によいものとなる。ギグ・エコノミーのキーワードは、「必要な時に、必要なだけ」と「フリー・ランサー」だ。
サービスを希望する人とサービスを提供する人(フリー・ランサー)を即座に直接結び付ける。世界では、このような企業が続々と登場している。
著者は読者に「自分のバーチャル・アシスタント」を持てという。様々な専門的技術や知識、専門的な経験を積んだフリー・ランサーが世界中には驚くほど大勢いるのだ。ギグ・エコノミーに精通して、この人材をバーチャル・アシスタントとして活用することで、仕事の質は飛躍的に向上する。必要なフリー・ランサーと緊密なネット・ワークを築くことがカギになる。

著者が手掛けるToptal社は企業と各種専門エキスパートを結び付ける。フリー・ランサーを結びつける大手のプラットフォーム企業は続々と登場している。Upwork社は企業と独立した専門家がオンライン・リモートで共同作業を行うサービス。Fiverr社はフリー・ランサーを紹介・提供して世界中の顧客にサービスを提供する。これらのプラットフォーム企業は、フリー・ランサーのプロフィールから、資格類のエビデンス、今までの実績、カスタマー・レビューなど信用力の担保方法も充実させている。

他にも、TaskRabit社(清掃、配達、便利屋等のサービス)、Uber社(配車サービス)、Lyft社(運輸サービス)、Fancy Hands社(バーチャル・アシスタント)など実に様々なギグ・エコノミー企業が続々と出現している。

さあ、読者はギグ・マインドセットに切り替えて、ギグ・エコノミーをどのくらい活用できるか。仕事のやり方は革命的に変化する。ギグ・エコノミーへの理解を深め、仕事と生活を活性化させる一冊だ。