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原題 I Survived Capitalism and All I Got Was This Lousy T-Shirt
著者 Madeline Pendleton
ページ数 256
分野 伝記、ビジネス、金融、ライフスタイル
出版社 Doubleday Books
出版日 2024/01/16
ISBN 978-0385549783
本文  米住宅都市開発省によると住居費が収入の30%以上に達すると比率が高いとされ、50%を超えると極度に比率が高いとされるそうだ。いまやアメリカの賃貸料の中央値は月額1253ドルで、これは最低賃金の月額の25パーセントをはるかにしのぎ、おおよそその4倍にあたるという。最低賃金の改訂はこれまでなかったほど長期間にわたり実施を見送られ、今やその価値は10年前に比べ17%下落している。それだけではない。大学の費用は1980年に比べ169%アップ、医療費の負債を抱えている国民は50%に上る。ミレニアム世代やZ世代は厳しい環境に置かれているが、彼らのガイドとなるような指南書はなかなか見つからない。本書では何百万ドルものビジネスの世界に上りつめた筆者が自らの人生での奮闘を披露しながらこの不条理な世界に希望と安定を求めようとする若者たちに手を差し伸べようとしている。

 犯罪とマクドナルドだらけの町と揶揄される街、カリフォルニア州フレズノで育った筆者はパンクな父親とゴスな母親に育てられ、10代はホームレスさながらの生活、20代には学生ローンとクレジットカードの借金の波にもまれ、頼れる所などどこにもなかった。金にかかわるストレスは彼女と彼女の大事な人たちを飲み込み、アルバイト先の上司は彼女のことを虫けらのように扱う。そこで下した決断は資本主義という誰もがプレイしているゲームの仕組みを学ぶことだった。そこから新しいビジネスの形、すなわち仲間を、そして彼女を頼ってくる人々を組み込む、人間らしさ、そして思いやりのあるビジネスを作り出すことに乗り出した。その結果作り上げたのが、週4日働いてCEOと同じ給料がもらえる会社だ。しかもジムの会員、フリーランチ、取得し放題の休みまでついてくる。会社のもうけは全ての従業員に還元。おまけに車まで会社が買ってくれる。こんな夢のようなアパレル会社を一から作り上げた彼女は今、社会への恩返しとして、自らがたどった成功への道のりに留まらず、資本主義を乗り切るためのアドバイスをシェアしている。