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原題 An Apple a Day: A Memoir of Love and Recovery from Anorexia
著者 Emma Woolf
分野 自伝/健康
出版社 Summersdale
出版日 2012/4/30
ISBN 978-1849532495
本文 ヴァージニア・ウルフの又姪でジャーナリストの著者が、恋のパワーで10年来の拒食症を乗り越えた実話で、英国で人気を博したコラムの書籍化。

著者は10代の終わりに失恋がきっかけで拒食症になり、カウンセリング、入院等、さまざまな治療法を試したものの完治には至らず、10年以上も拒食症とともに生きてきた。しかし、32歳のとき、ある男性との運命的な出会いがきっかけで、その人の子どもを産みたいと強く願うようになり、今度こそ拒食症を克服しようと決意する。その試みを英紙聞『The Times』に週一で掲載していたものをまとめたのが本書だ。

大人の女性の拒食症の実態を明らかにし、また失恋というごくありふれたきっかけで発症しうる、誰にでも起こりうる病気として扱っており、新しい視点から拒食症を知ることができる。