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原題 The Hand on the Mirror: A True Story of Life Beyond Death
著者 Janis Heaphy Durham
分野 思想/スピリチュアル
出版社 Grand Central Publishing
出版日 2015/4/28刊行予定
ISBN 978-1455531301
本文 夫マックスを食道癌でなくした著者。しばらくすると、彼女の周りで説明のつかない不可解なことが起こり始める。扉がひとりでに開いて、また閉まる。時計がマックスの死亡時刻で止まり、またひとりでに動き出す。そしてマックスの1周忌には、バスルームの鏡に粉でつけたような手の跡が現れた。間違いなくマックスの手だった。

長年新聞社で働き、徹底的に現実社会で生きてきた著者にとって、死後の世界を受け入れることは簡単ではなかった。ショックのあまりおかしくなったのではないかとも思った。しかし、自身の体験や同様の体験をした人々の話、死後の世界について研究をしている科学者の話や数々の書物を通じて、人の魂は死後も存在すると信じるようになる。その結果、生き方も現実を見る目も劇的に変わった。

死後も魂は生き続けると知っていれば、私たちはもっとやさしく生きられるし、愛する人を失うことをそれほど恐れずにすむ。本書には鏡の手の跡をはじめ、いくつもの証拠写真も載せられている。心を開いて、死後の世界の可能性を考えてみてはどうだろう。