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原題 The Storytelling Book: Finding the Golden Thread in Your Communications Hardcover
著者 Anthony Tasgal
分野 ビジネス/マーケティング
出版社 Lid Publishing
出版日 2015/9/30
ISBN 978-1910649084
本文 ビジネスプレゼンテーションは、もっとシンプルに、魅力的にできる。現代のマーケティング業界は「数」に支配されていて、「統計」や「ビッグデータ」を過度に重視し、創造力とオリジナリティをなおざりにしている。また、マーケティングにはあまりに多くの「軍事用語」が流入している。ターゲット(標的)、タクティクス(戦術)、キャンペーン(作戦)。しかし、人は数の奴隷でも攻略対象でもなく、感情をもった生き物だ。だから、人が耳を傾けてくれるストーリーを語らなければならない。

優れたストーリーテラーになるには、まず、人はデータを処理するために進化したのではないことを認識する必要がある。人は意味を求めている。意味は、生のデータを処理した情報の、その先にある。データや情報をそのまま出すのではなく、意味が感じられるように、省略できる部分は省略し、かたちを整えなければならない。

・「メッセージではなくマッサージ」。相手が一般消費者であっても経営幹部であっても、コミュニケーションの核心は情報の中身ではなく、相手の自我と自尊心を刺激、つまりマッサージすること。

・キャラクターを作り込め。例えば、影響を与えたい相手のストーリーをプレゼンテーションに盛り込むことはできないか。それが無理なら、会社やブランドにまつわるストーリーでもいい。

など、ストーリーを語るための24のヒントを紹介する。